Yuko Hasegawa

Book

ガブリエル・オロスコ

内なる複数のサイクル

Publisher : フィルムアート社

Publication date : March 6, 2015

ISBN : 4845914433

1990年代前半から現代美術を代表する作家として活躍する
ガブリエル・オロスコの代表作から新作までを網羅した、
日本初の待望の作品集!

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東京都現代美術館
「ガブリエル・オロスコ展─内なる複数のサイクル」 公式カタログ
2015年1月24日(土)─5月10日(日)
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【2000部限定生産】

万物は繰り返し流転し、循環する。
見慣れた光景に異化作用を与え、物と人に新たな関係を生み出す
オロスコの代表作から新作を網羅した、日本初の待望の作品集。


90年代より現代美術を代表する作家として国際的に注目を浴びるガブリエル・オロスコ。
コンセプチュアル・アートの優れた革新者として知られ、その作風は、写真、ドローイング、
彫刻、インスタレーションなど幅広く分類されます。
これまでもヴェネチア・ビエンナーレやドクメンタXなど、名だたる国際美術展へ参加するほか、
ニューヨーク近代美術館(MoMA)、グッゲンハイム美術館、テートモダン、ポンピドゥーセンター
で大規模な個展を開催してきましたが、日本では今回が初めての展覧会です。

オロスコは、路上に打ち捨てられた物や何気ない風景の中から魅力的なかたちを発見したり、
それらにほんの少し介入してかたちを変えたりして作品に転換します。
地域性や政治性を排除したユニバーサルな彫刻や、さりげないスナップショットのような写真は、
90年代の現代美術を語る上で欠かせないものであり、現在活躍する日本の若手アーティストにも
大きな影響を与えてきました。

万物が繰り返し流転し循環するその様を捉えるオロスコ。
自動車を分割して貼り合わせた代表作《La DS》から新作まで、異なる年代と場所で生まれた作品が
ここ東京で出会い、新たな循環が始まります。
国内で発行された作品紹介や文献は皆無のため、日本では作家の全体像が分かる現代アートファン必携の
貴重な作品集です。 ─── ガブリエル・オロスコが自作を語る「決定版」インタビュー 「球体、複数の輪、恒久運動──土星に魅せられて」収録