うさぎスマッシュ

視覚だけではない、より総合的な身体的体験を通じて、情報伝達のあり方を問い直す。

社会がより複雑化した21世紀に入り、デザインも大きな変化を遂げた。絶え間なく消費される「新しさ」を生むデザインとは異なり、社会に対する人々の意識に変化を与えるデザインが、今より重要性を増しているといえる。
東京都現代美術館での展覧会「うさぎスマッシュ—世界に触れるアートとデザイン」では、そのようなデザインの実践に焦点を当て、高度に情報化された現代社会の様々な出来事を取り上げ、私たちの手にとれる形にデザインして届ける国内外のデザイナー、アーティスト、建築家、21組の作品が展示された 。

デザイナーの佐藤卓、アンソニー・ダン&フィオナ・レイビーのほか、柏木博、リピット水田堯、長谷川祐子(本展キュレーター)らのテキストも収録。